当店の患者様から首題における質問をいただいたので、ご回答をします。
ステロイド外用薬を用いたアトピー性皮膚炎の薬物治療は、今起きている不快な症状を軽減するための「対処療法」であり、アトピー性皮膚炎そのものを治すための治療ではないんですよ!
しかし、炎症が起こっていること自体がかゆみや刺激の受けやすさをどんどん悪化させるため、
ステロイド外用薬で炎症を抑えることは悪化因子を抑える、という意味でもとても重要です。
特に、皮膚のバリア機能の低下、アトピー素因、さらにはストレスなど、様々な原因が重なり合って起こるアトピー性皮膚炎は、世界中で研究が進められているんですが、現在のところ、完治させる治療法は見つかっていないのが現状なんですよ!
ステロイド治療は、世界中で実施されているアトピー性皮膚炎のスタンダード、つまり、ようやく
「標準治療=エビデンスによる科学的根拠が十分に確立している治療法」と言えるんです。
そして、根治させることはできなくても、ステロイド治療でいい状態を維持することで、結果的に寛解や治癒につながる可能性も十分、考えられます。
ただし、ステロイド外用薬における副作用も多く、例えば、ステロイドを塗ることで皮膚が薄くなって血管が見えるようになったりと、注意が必要ともいえるんです。
なので、当店では治療薬を止めて、タイ古式マッサージによる根本療法を受けられる方がとても多く、血液とリンパの流れを良くして、慢性的な症状を改善していく患者様が増えてきています。