アトピーの方で『脱保湿』は絶対にやってはいけない!

アトピー性皮膚炎

◆アトピーの方で『脱保湿』は絶対にやってはいけない!

あなたは日常生活において、アトピーケアとして
保湿に気をつけていますか?

アトピーでお困りの方で絶対にやってはいけないのが
脱保湿なんですよ!

ちなみに、
『保湿が肌活の基本だ!』と説明すると、たいていの
患者様は、『なるほど!食事を気をつけるほかに、
保湿もかかせないようにします。』おっしゃってくれます。

ところが中には、首をかしげる方もいます。

『保湿剤を使わない「脱保湿」を推奨するお医者さんもいます。
どちらが正しいんですか?』と言うのです。

なので、結論から言うと、脱保湿は絶対にやってはいけません。

脱保湿をやらないことを試した患者さんは、必ず症状が
悪化しているからなんです。

お肌のバリア機能や保湿性は、主として、『皮脂』と『セラミド』、
それに『天然保湿因子(NMF)』の3つの成分で成り立って
いるんです。

ちなみに、
皮脂とは、皮脂腺から分泌される物質で、汗と混じって
皮脂膜となるんです。

そして、次に2つめとして、
セラミドは角質細胞と角質細胞の間にある保湿物質の
ことを言うんです。

最後3つめとして、
天然保湿因子は、角質細胞の中にある物質で、水分を
取り込む吸湿性と、水分を保つ保湿性の両方の
働きがあるんです。

なので、
脱保湿を主張する人は、『保湿剤を使っていると、このうちの
天然保温因子とセラミドのうるおいを保つ力が衰えて、保湿剤が
ないと皮膚の乾燥に悩まされる「保湿依存症」に陥ってしまう』
と言います。

しかし、現実的には、脱保湿をしても皮膚本来の保湿機能が
改善する可能性は『きわめて低い』のです。

なぜなら、天然保湿因子とセラミドの働きは、遺伝や自律神経機能
といった生まれつきの体質にコントロールされているからなんです。

つまり、脱保湿をしたからといって、お肌の保湿力が鍛えられる
ことはないんですよ!

また、アトピー性皮膚炎のようにカサカサとうるおい不足に
なっているお肌をそのままにしておくと、『乾燥してかゆくなる
⇒かき壊してキズになる⇒治らない』という悪循環から
抜けられなくなります。

かゆみの症状が強いアトピー性皮膚炎を制するには、
薬剤による治療と同じくらい、お肌を強くする保湿が
必要となってくるんですよ!

なので、まだ保湿に抵抗がある『脱保湿』のアトピー患者様が
居るのなら、今から保湿を実践してみませんか?

もしかしたら、慢性的なつらいかゆみや湿疹を抑えることが
できるかもしれませんよ!

保湿を行なうことで、効果的な

『肌活』 が実現できますよ!

 

 

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